最近サボってしまい、あまりかけてませんでしたが、また最近読めた本を紹介したいと思います!
1. 2034 未来予測―AI(きみ)のいる明日/中島聡_おすすめ度:★★★★★

あらすじ
世界的なITエンジニアである著者が、AIとロボットが飛躍的に進化した10年後(2034年)の社会を描いた未来予測本です。5つの短編小説と、それぞれの技術的背景の解説で構成されており、仕事、生活、戦争、さらには死生観に至るまで、テクノロジーが私たちの日常をどう変えるかをリアルにシミュレーションしています。
感想
この本は本当に面白く、近々確実にやってくる未来をまさに体現しているように感じました。まずこの作者である中島聡さんについて、テクノロジーの話と聞くとピンとこない方もいるかもしれませんが、著者はITの最前線で活躍し続けている人物です。私も普段から著者のメルマガを読んで感銘を受けていますが、だからこそこの未来予測には圧倒的な説得力があります。すごい方なので、気になる方は調べてみてください(笑。
本作品は2034年を想定した5つの短編小説が収録されているのですが、どれも「これは十分にあり得る」と思わされるリアルな物語ばかりです。『世にも奇妙な物語』のように少し不気味に感じる話もありますが、現在のテクノロジーの進化を考えると、すでに現実になり始めているとすら思えます(というか実際になっているのもあるのでは…)。 読んでいてちょっとした怖さを感じる一方で、ワクワクする部分も多くありました。特に、24時間寄り添ってくれるAIや人型ロボットの話は、一家に一台ロボットが普及し、無料で私たちの生活をサポートしてくれるような未来が本当に来るのかもしれないと考えさせられます。 そして何より興味深いのは、現在の「AIの波」が、インターネットやスマホの登場以上のインパクトを持っており、しかもそれがまだ始まったばかりだと書かれている点です。
押し寄せるAIの大波に対して、「自分には何ができるのか」「どう生きていくべきか」を深く考えるきっかけをくれる、非常に有意義な一冊でした。テクノロジーに興味がない、あるいは詳しくないという人にこそ、ぜひ読んでほしいおすすめの本です。
どんな人におすすめ?
- AIがもたらすこれからの社会の変化を具体的に知りたい人
- テクノロジーの進化に漠然とした不安や興味を抱いている人
- 今後の自分の働き方や生き方を考え直すきっかけが欲しい人
2. 死者の奢り・飼育/大江健三郎_おすすめ度:★★★☆☆

あらすじ
大学病院の地下室で解剖用死体の水槽を管理するアルバイトをする学生を描いた『死者の奢り』と、第二次世界大戦中、村に墜落した黒人兵を村の地下室で「飼育」することになった少年の体験を描いた芥川賞受賞作『飼育』。日本文学を代表するノーベル文学賞作家・大江健三郎の初期の傑作を収めた短編集です。
感想
閉塞感などをテーマにした短編小説集で、正直に言うと、簡単に感想を書くのが難しいほど重苦しい作品です!ただ死体の生々しい描写や主人公の感情の揺れ動きが見事に表現されており、強く惹き込まれました。
収録されている短編はどれも重く、閉鎖的な環境が舞台で、救いのない結末を迎えるものが多いです。そして、一つ一つの物語が非常に複雑かつ文学的な表現に満ちているため、普段読みやすい小説に慣れている人には少し難しく感じるかもしれませんし、僕も難しいな..と思いながら読んでました..。しかし、じっくり読み込めば読み込むほど、大江健三郎という作家が昔から高く評価されてきた理由がよく分かります。 特に表題作となっている『死者の奢り』と『飼育』の二作は強烈なインパクトを持っているので必読です。
もちろん短編集なので他にも読み応えのある作品はあります。どれも決して明るい気持ちになる作品ではありませんが、圧倒的な文体を味わいつつも、小説でこんな表現ができるなんてすごいなと素人ながらにも唸らされる作品がぎっしり詰まっていると思います。芥川賞を受賞した名作を含む作品集でもあるので、ぜひ挑戦してみてください。
どんな人におすすめ?
- 読み応えのある純文学に挑戦してみたい人
- 人間の深層心理や重厚なテーマを描いた作品が好きな人
- ノーベル文学賞作家・大江健三郎の原点に触れてみたい人
3. オリエント急行の殺人/アガサ クリスティ_おすすめ度:★★★★☆

あらすじ
雪で立ち往生した豪華列車「オリエント急行」の車内で、乗客の富豪が刺殺される事件が発生しますが、偶然乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロが、国籍も身分も異なる乗客たちへの尋問を通して、密室状態の列車内で起きた不可解な事件の真相に迫る、ミステリー小説の金字塔です。
感想
この本の面白さは、ズバリ名探偵ポアロの魅力が存分に発揮されているところです。物語の舞台は「密室の列車内」という非常にシンプルな状況ですが、それゆえにストーリーの深みが際立っています。一人一人のアリバイを調べていく乗客との心理戦や、登場人物たちの複雑な関係性が非常に興味深く、物語を面白くさせてくれます。 また、ポアロ自身がとてもユニークで、有名なシャーロック・ホームズとは対照的なキャラクターであることも、このシリーズの大きな魅力です。私はシャーロック・ホームズの本も好きでしたが、ポアロの体より頭を使った知的な推理が読んでいて面白いです。
クリスティの代表作ですが、ポアロシリーズを初めて読む方にもちょうど良い一冊だと思います。私自身、すっかり魅了されて他の作品も読みたくなりました。 そして何より素晴らしいのは、最後の「オチ」です。ネタバレになるので詳しくは触れませんが、これを予測できる人がいたら本当にすごいです! ミステリー小説でこんなパターンがあるのかと驚くような、まさかの展開が待っています。推理小説をあまり読まない方も、たくさん読んでいる方も間違いなく楽しめる傑作です。映画化もされてらしいので、そちらも気になるかたは観てみてください。
どんな人におすすめ?
- ミステリー小説の古典的名作を読んでみたい人
- あっと驚くような「どんでん返し」が好きな人
- 魅力的な探偵キャラクターの活躍を楽しみたい人
最後に…
中島聡さんの本は今回が初めてでしたが、単純に他の作品も読んでみたくなりました。テクノロジーなどの分野にとても知見が深い方なので、読んでいて本当に説得力がありました。物語に出てくるような未来が実際に来ようとしている中、「みなさんはどう生きますか?」と読者に問いかけてくるような本でもあります。
大江健三郎さんについては、恥ずかしながら今まで本を読んだことがなかったのですが、お亡くなりになったというニュースを知り、この方の代表的な小説はなんだろうと思って手に取ってみた次第です。今どきのわかりやすいストーリーの本ばかり読んできた身としては、少しとっつきにくい作品ではありましたが、ちゃんと読めば読むほど、その凄さが伝わってくる作品だったと思います。大江健三郎さんの他の作品も気になってきました。
『オリエント急行の殺人』に関しては、ほんと「すごい」の一言に尽きます(笑)。こんなパターンありか!と。他の推理小説もそうですが、じっくり犯人を追い詰めていくというか、わかったことを整理していく姿が面白いんですよね!そしてまた新たな出来事で謎が深まっていくのですが……。本当に名作と呼ばれるだけある、間違いのない一冊でした。推理小説好きの方はもちろん、そうでない方にも読んでほしいです。これをきっかけに推理小説にハマるかもしれませんよ!
今回ご紹介した中で、もし少しでも気になった本や面白そうだなと思った本があれば、ぜひ手に取って読んでみてくださいね!以上、最近の読書紹介でした!ばいびー!

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